資料室

歴史の記述が、どんな文書に支えられているのか。その文書を、どこまで信じてよいのか。それを1件ずつ書きためています。

ここに史料そのものは置いていません

置いてあるのは、「この史料をどこまで信じてよいか」の台帳です。原文の翻刻も、現代語訳も載せていません。理由があります。

誤った読み方と正しい読み方は、読者から見て同じ顔をしています。記事なら「〜と考えられています」と書けますが、訳文は「これがその文書の意味です」としか言えません。確度を示す場所が、訳文にはないのです。

そこで、この資料室は持ってこないで、指し示します。どこへ見に行けばよいかを案内し、見に行った先で何に気をつければよいかを書きます。

いちばん大事にしている欄

「原本はあるか」です。 原本が残っているのか、写本しかないのか。写本しかないなら、最古のものは何世紀か。書かれた時と、いま読めるものとの間に、何百年あるのか。ここが分かると、その史料から言えることの範囲が決まります。

この台帳は、記事や論文の典拠にしません。典拠は常に、元の史料と研究を直接あげます。台帳を典拠にすると、台帳の誤りが下流に伝わるからです。

収録