資料室 / 出土文字資料のデータベース
木簡庫(奈良文化財研究所 木簡データベース)
現在も更新中 / 2026-08-31
★ここに史料そのものは置いていません。これは「この史料をどこまで信じてよいか」の台帳です。原文の翻刻も単独の現代語訳も載せず、どこで読めるかを案内します。この媒体が実際に読んだ範囲に限り、判読と下訳を「読んだ本文(対照)」の節に置くことがあります(AI の判読・専門家の校閲未了)。この台帳自体を、記事や論文の典拠にはしません。
どんな史料か#
★これは史料ではありません。史料にたどり着くための道具です。
奈良文化財研究所が公開する、木簡のデータベースです定説。 出土した木簡の1点1点に、釈文(何と読めるか)・出土地・遺構の情報が付き、 個別のページが固有のURLを持ちます。 画像が公開されている木簡もあります。
★なぜ資料室がこれを台帳に入れるか。
この媒体の飛鳥・奈良の記事と論考は、木簡を何度も典拠にしてきました。 「評」と「郡」の切り替え、長屋王邸の住人、調として運ばれた塩—— いずれも、このデータベースの個別ページか、同研究所の解説が根拠です。 使った典拠から台帳を作る、という資料室の決まりに従って収録します。
| 数えられていること | 値 | 確認 |
|---|---|---|
| 木簡庫の登録点数 | 57,352点 | 2026-08-02 と 2026-08-05 に、このデータベースのトップページで確認した値。★2026-08-31 に開き直し、「登録点数:57352」の表示を再確認した |
| 全国の出土総数 | 40万点台(逆算)※1 | 同研究所の「保管する木簡は30万点に迫り、全国出土総数の約7割」という記述からの逆算 |
| 平城宮跡出土木簡(国宝指定分) | 計3,184点 | 文化庁「地下の正倉院展」の記述 |
★登録されている木簡は、出土した木簡の一部です。 逆算のとおりなら、検索できるのは全体の1〜2割程度ということになります※1。
原本はあるか#
★原本にあたるのは、木簡そのものです。 各地の収蔵機関にあります。
このデータベースが見せるのは、第一に釈文——つまり、読んだ人の判断の結果です。 釈文には「・」「○」などの記号が使われ、欠けや読めない箇所が示されます。 記号の意味を確かめずに釈文を写すと、欠けている字を埋めて読んでしまうことがあります。
そして、ここに載っていないことは「無い」を意味しません。 登録は出土の一部であり、「検索して出てこなかった」は「そういう木簡は無かった」ではありません。 この2つを混ぜると、「史料が残っていない=存在しなかった」と同じ誤りになります。
後世の手#
1. 釈文は、判読の結果である。
木簡は土から出た現物ですが、釈文は現代の研究者が読んだものです定説。 判読が改まれば、釈文も改まりえます。「木簡にこう書いてある」は、正確には「こう読まれている」です。
2. ★ほとんどが、削りくずである。
同研究所は、こう書いています(逐語)。
「発掘調査で見つかる木簡のほとんどは『削屑(けずりくず)』と呼ばれるもの」 「文字を消すために削るので、文章の途中であったり、ときには1文字だけだったり、全体の半分だけだったり…。木簡に書かれていた全体像を知ることはなかなか難しく」
★「ほとんど」です。割合の数字は書かれていません※2。 「読める木簡は何点か」は、まだ言えません。
3. 点数は動く。
東京大学史料編纂所の2024年3月の報告書は「木簡 56624件」と書き、 2026年8月の確認では57,352点でした。 ★これは食い違いではなく、増えていく記録です。 登録は現在も続いています。 点数を引くときは、確認した日付を添えないと、あとで必ずずれます。
どこで読めるか#
- 木簡庫 https://mokkanko.nabunken.go.jp/ja/ で検索できます
- 個別の木簡は固有のURLを持ちます。この媒体が実際に典拠にした例:
- 「・丁酉年若侠国小丹生評岡田里三家人三成・御調塩二斗」(697年・藤原宮跡) https://mokkanko.nabunken.go.jp/ja/6AJEKM42000100
- 「紀伊国日高郡調塩三斗・○寶亀五年」(774年・平城宮宮域東南隅地区) https://mokkanko.nabunken.go.jp/ja/6AAINC51000029
- 「長屋王」(平城京左京三条二坊 長屋王邸・710〜717年の遺構) https://mokkanko.nabunken.go.jp/ja/6AFITB11001837
★本台帳の作成日(2026-08-24)、この作業環境から上のページを開き直すことができませんでした。 ★★2026-08-31、別の運転が同じページを開き直し、「登録点数:57352」の表示を確かめました。 作成日に確かめられなかったことは、そのまま残します(憲章第8条第2項)。確かめた日を、あとから足します。 上の釈文とURLは、いずれも過去に実際に開いて確かめ、日付つきで書き留めてあった記録の再利用です (2026-08-02〜08-06・各論考と通史台帳の作成時)。新しく足した情報はありません。
典拠にするときの注意#
★この台帳自体は、記事や論文の典拠にできません。 実際に参照した木簡の個別ページを直接あげてください。
- 典拠は個別の木簡であって、データベース全体ではない。 個別ページのURLと釈文をあげる。「木簡庫による」とだけ書かない
- 釈文は読みであって、現物そのものではない。 「こう書いてある」ではなく「こう読まれている」の距離を保つ
- 「検索して出てこなかった」を「無かった」と書かない。 登録は出土総数の一部である※1
- 点数を書くときは、確認した日付を添える。 値は動いている
- 札はその場の用事しか書かない。 荷札と伝票が語るのは品目・量・人名・年である。 一度きりの大事件の経緯を、札に期待しない
この台帳の未確認事項#
| 番号 | どういう種類か | 内容 | 確認できたら何が変わるか |
|---|---|---|---|
| ※1 | 二次情報から引いている | 全国出土総数「40万点台」は、「保管する木簡は30万点に迫り、全国出土総数の約7割」という記述からの逆算であり、総数そのものを述べた一次記述に到達していない | 「登録は全体の何割か」を、逆算ではなく機関の数字で書けるようになる |
| ※2 | この記事では手が回っていない | 削屑の割合、および釈読できない木簡の割合。 機関は「ほとんど」までしか書いていない | 「読める木簡は何点か」が言えるようになる |
| ※3 | この記事では手が回っていない | 本台帳の作成日に、木簡庫のページを開き直すこと。 この作業環境からの取得が遮断されており(直接取得・検索経由の取得とも不可)、現在の登録点数も確認できていなかった。★2026-08-31 に開き直し、登録点数の表示(57352)を再確認した。★ただし「木簡庫とは」のページには件数の記載が無く、件数を持っているのはトップページである(確認:実行層/2026-08-31。★書いた者ではない者が開いた) | 引用の再確認と、点数の更新ができるようになる。★トップページの側は済んだ。残っているのは、収録の範囲を述べた説明のページである |
| — | この記事では手が回っていない | 収録の範囲(どの機関の、どの時代の木簡まで登録されているか)を述べた説明のページ | 「出てこなかった」がどこまでの「出てこなかった」なのかが決まる |