決着していない論点 / 弥生
私たちが読んでいる「邪馬台国」は、本にそう書いてあるのか
論争中この一覧に載っている問いは、まだ決着していません最終更新 2026-07-30
いま何が争われているか
★現存する版本の字は「邪馬壹國」である。 吉野ヶ里歴史公園(現代語訳・注は平野邦雄)は「現在にのこる版本でもっとも古い…「紹興本」…「紹煕本」には、邪馬臺国ではなく、邪馬壹国となっている」と明記。清の官刻本でも邪馬壹國1/邪馬臺國0、壹與3/臺與0。★「臺」は『後漢書』にもとづく校訂の産物であり、隠れた書き換えではない。 渡邉義浩の注が「『後漢書』により、改める」と明記している
何が出てくれば決着するか
★この問いは、新しい発見では動かない。 原本は残っておらず、現存する版本の字はすでに読めている。動くとしたら、より古い版本か、同時代の別系統の写しが出てきたとき。 ★そして変わるのは読みであって、場所ではない
この問いを扱った記事
この問いの手前に残っている未確認事項
問いそのものが決着していないこととは別に、編集の側が、まだ元の資料に届いていない箇所です。
| どの記事か | どういう種類か | 内容 | 確認できたら何が変わるか |
|---|---|---|---|
| 「邪馬台国」は、本にそう書いてい | この記事では手が回っていない | 『三国志』巻30の篇名を「烏丸鮮卑東夷伝」まで含めて書いた公的機関の記述に当たれていない | この書物のどの部分を読んでいるのかを、読者に一つの言い方で示せるようになる |
| 「邪馬台国」は、本にそう書いてい | 二次情報から引いている | 南宋の紹興本・紹煕本に「邪馬壹国」とあることを、公園の公式サイトに置かれた注を経由して引いている。所蔵している機関の目録や現物での確認ができていない | 「現存する版本は壹である」を、解説を経由した確認から、現物に当たった確認に置き換えられる |
| 「邪馬台国」は、本にそう書いてい | 情報が食い違っている | 倭人条の字数が、論文の注では1,983字、範囲を決めて数え直すと1,990字となり、食い違っている。どちらも、どこからどこまでを数えたのかを十分には示していない | 「約2,000字」を、範囲を明示した一つの数として書けるようになる |
この問いをめぐる検討の全文
この問いに対応する史料台帳
- 『三国志』魏書 東夷伝 倭人条(魏志倭人伝)中国の正史(外国伝)
- 中国正史の倭関係記事の訳注書訳注書(史料そのものではない)