決着していない論点 / 縄文

土偶は、何のために作られたのか

論争中この一覧に載っている問いは、まだ決着していません最終更新 2026-07-30

いま何が争われているか

130年以上決着していない。そして今回たどり着いたのは「まだ答えが見つかっていない」ではなく「単一の答えがそもそも存在しない可能性が高い」という見立てだった。 1万年にわたり広い地域で作られたものを、1つの問いで括れるのか

何が出てくれば決着するか

問いを時期と地域で絞ったとき。 「土偶とは何か」ではなく「この時期・この地域の土偶は何か」。★そして数え方をそろえたとき。 神奈川県の集計は1992年の155点から2020年の584点へ4倍近くに増えたが、県自身が「顔面把手や人面装飾も含まれるので、土偶の実数はもっと少なくなる」と注記している。新しい発掘を待たずに決まる

この問いを扱った記事

この問いの手前に残っている未確認事項

問いそのものが決着していないこととは別に、編集の側が、まだ元の資料に届いていない箇所です。

どの記事かどういう種類か内容確認できたら何が変わるか
土偶は、壊されて捨てられていた二次情報から引いている「約15,000体」「18,000点程度」という数字が、どの機関のどの集計によるものかを確かめられていない。「15,000体は国立歴史民俗博物館の調査による」とする記述が流通しているが、同館の公表値は10,641件であり、15,000という数字を同館が示した資料には到達できなかったどの数字が何を数えたものかが確定する。現状では、この2つの数字を根拠に議論できない
土偶は、壊されて捨てられていた二次情報から引いている「約3千万個」という総製造数の見積もりは、原田昌幸「縄文世界の土偶造形とその展開」(『日本の考古学』学生社、2007年)p.225 によるとされる。紙媒体のみで、当該ページに到達できていない(有料・電子版なし)「約1万1千個が資料化された」ところから3千万個をどう類推したのかが分かる。土偶が日常的な品だったのか特別な品だったのかの議論の前提が変わる
土偶は、壊されて捨てられていたこの記事では手が回っていない『土偶を読むを読む』の執筆者一覧の表記を確定できていないこの記事の主題には影響しない
通史② 縄文時代二次情報から引いている三内丸山遺跡のクリのDNA分析について、元の研究に到達できていない(公的機関のページには言及がなく、研究者本人の一般向けの文章までしか届かなかった。学会誌のPDFは画像のみで文字が読めない)「クリ林は管理されていた」をどこまで強く書けるかが決まる。いまは「青森県がそう書いている」までしか書けない
通史② 縄文時代二次情報から引いている縄文人の人骨の成分から食べ物の割合を調べた研究について、要旨の目的部分までしか読めていない。結果を確認できていない「何をどのくらい食べていたか」を割合で書けるようになる。この記事でいちばん大きい穴である
通史② 縄文時代二次情報から引いている姶良・鬼界の火山灰の年代について、元の研究が有料の学術誌にあり、こちらでは中身を確かめられていない誤差が何を意味するのかが分かる
通史② 縄文時代この記事では手が回っていない加曽利貝塚から出た魚や貝の種類(総括報告書の本文が公開されていない)日本最大級の貝塚で何を食べていたかが書ける。★新しい発掘を待つ話ではない
通史② 縄文時代この記事では手が回っていない縄文後期・晩期の寒冷化について、日本列島の年縞や同位体の研究「後期に寒冷化した」をどこまで強く書けるかが決まる
通史② 縄文時代情報が食い違っている上黒岩岩陰遺跡の人骨の体数(文化庁「20体を越える」/久万高原町「28体以上」)この記事の主題には影響しない

この問いをめぐる検討の全文

この問いに対応する史料台帳

まだありません。この問いは、文字で書かれた史料ではなく、掘り出されたものと測られた値の側にあります。資料室には、いま3件の台帳があります。