決着していない論点 / 平安
1099年の南海地震は、実在したのか
論争中この一覧に載っている問いは、まだ決着していません最終更新 2026-09-16
いま何が争われているか
★学説が動いている最中である。 歴史地震研究会『歴史地震』第31号(2016)の論文は「1099年承徳(康和)南海地震は実在せず,1096年嘉保(永長)地震が「南海トラフ全域破壊型」だった可能性」と題し、本文で「1096/99年嘉保・承徳(永長・康和)のシリーズも,東海・南海地震続発パターンだと広く考えられており,筆者もその見方を踏襲してきた」と書く。英文要旨は「作業仮説」と呼ぶ。★1099年の根拠とされる土佐の記録は出来事の約80年後に書かれ約100年後に写されたと論文が指摘する
何が出てくれば決着するか
★土佐の記録に対応する同時代の別の記録か、1099年の層の津波堆積物が確かめられたとき。 ★1096年に大地震があったことは両方の見方に共通しており、動くのは「1回か2回か」である。この媒体は産業技術総合研究所の津波堆積物データベースでこの地震の層を確かめていない
この問いを扱った記事
この記事が行き着く問い
この問いの手前に残っている未確認事項
問いそのものが決着していないこととは別に、編集の側が、まだ元の資料に届いていない箇所です。
| どの記事か | どういう種類か | 内容 | 確認できたら何が変わるか |
|---|---|---|---|
| 通史⑨ 平安時代 後期 | 二次情報から引いている | 「あたかも都遷の如し」の典拠と、鳥羽の宅地の給付。京都市「といわれています」まで | 鳥羽に人が移った様子を、当時の記録で書けるようになる |
| 通史⑨ 平安時代 後期 | 情報が食い違っている | 鳥羽殿の広さ(100ha/180ha/120ha)の測り方・発掘開始(昭和33/35年)。 文化庁・京都市・京都市埋蔵文化財研究所。使われた時期は合った | 数字を1つで書けるようになる |
| 通史⑨ 平安時代 後期 | この記事では手が回っていない | 中尊寺の4代の遺体の学術調査(1950年) | 「今も安置」の先を書けるようになる |
| 通史⑨ 平安時代 後期 | この記事では手が回っていない | 夜光貝の産地と経路。 中尊寺「シルクロードを渡って」/岩手県は記載なし。産地を書いた機関の記述に当たっていない | 産地と経路を書けるようになる |
| 通史⑨ 平安時代 後期 | この記事では手が回っていない | 『兵範記』(保元)の本文は、活字本の画像を機械で読んだもの。 校閲未了——人の目による校閲を経ていない。「辰剋、東方起煙炎」の行は1つの読み手だけが読んだもので、「不知行方」「今日不分明」の段は2つの読み手で字が一致した。『史料大成』の目録も同じ読み方で、現存する全体の目録は突き合わせていない。11日条の後半(官符)は読んでいない | 人の目で同じ頁を読めば逐語の確かさが上がり、平治元年の欠を現存全体の目録で言えるようになる |
| 通史⑨ 平安時代 後期 | 二次情報から引いている | 平家納経の原本の解説。 到達したのは国土交通省の英文解説と模本の書誌まで。「清盛の手になる文」は英文の「a handwritten message from Kiyomori」の訳 | 33巻の中身と願文を、日本語の機関の記述で書けるようになる |
| 通史⑨ 平安時代 後期 | この記事では手が回っていない | 『山槐記』『玉葉』の治承4年8月(頼朝の挙兵)の本文。書目まで | 挙兵の知らせが京にいつ届いたかを、当時の文で書けるようになる |
| 通史⑨ 平安時代 後期 | この記事では手が回っていない | 『玉葉』(壇ノ浦)の本文は、活字本の画像を機械で読んだもの。 校閲未了——人の目による校閲を経ていない。2つの読み手が読んだ範囲は3月27日条と4月4日条の冒頭からで、「但舊主御事不分明云々」まで含むかは行の単位では確かめられていない。4月4日より後の記事は読んでいない | 人の目で同じ頁を読めば逐語の確かさが上がり、「崩じ」の語が『玉葉』のどこに出るか(出ないか)を書けるようになる |
| 通史⑨ 平安時代 後期 | この記事では手が回っていない | 『平家物語』の現存最古写本。国が指定した3本(室町の写し)まで | 「多くの諸本」のうち、いちばん古いものがいつかを書けるようになる |
| 通史⑨ 平安時代 後期 | この記事では手が回っていない | 『吾妻鏡』『公卿補任』の文は、史料編纂所の刊本の頁を機械で読んだもの。 校閲未了——人の目による校閲を経ていない。別の読み手2つ(機械)と突き合わせ、引いた範囲の字は一致したが、義澄の郎従の数(十人/十八人)は読み手で割れ、『公卿補任』の年齢「四十六」は1つの読み手が要再確認と注記した | 人の目で同じ頁を読めば、逐語の確かさが上がる |
| 通史⑨ 平安時代 後期 | この記事では手が回っていない | 1096年・1099年の地震に対応する津波堆積物 | 「作業仮説」の側に、地面の証拠を添えられるようになる |
| 通史⑨ 平安時代 後期 | この記事では手が回っていない | 11〜12世紀の人口・家・食べもの | 「どう暮らしたか」に近づける |
| 通史⑨ 平安時代 後期 | この記事では手が回っていない | 宋・高麗との往来、博多。 列島の外の史料に0件。物は会津の城から出ている | 東アジアの中の位置を書けるようになる |
| 通史⑨ 平安時代 後期 | この記事では手が回っていない | 『源氏物語』本文の最古写本。 12世紀の絵巻の詞書まで | 「いつの写しで読んでいるか」を本文についても書けるようになる |
この問いに対応する史料台帳
まだありません。この問いは、文字で書かれた史料ではなく、掘り出されたものと測られた値の側にあります。資料室には、いま3件の台帳があります。